薫が亮を好きすぎて不安になっています。リアルのお話。薫×亮。
























隣 り 合 わ せ の 片 恋






行為の後キミは小さくなって眠る。


















「どんな夢を見てるの?」


そう呟くと、それに答えるようにキミの睫毛が震えた。
まだあどけなさを残すその幼い表情が、幸せに微睡む。

そっとベットから抜け出し窓を開けると、冷たい夜風に混じって仄かに潮の香りが舞い込む。

静寂が、揺れるカーテンの音をも響かせていて、まるでこの世界に二人だけしか存在していないみたいな錯覚に陥る。


はためくそれの隙間から青白い月の光が差し込み、キミを照らす。





ねぇ、キミはどのくらいボクを好き?

ボクとキミの距離が見えなくて、不安になるんだ。


こんなに近くにいるのに。

キミがわからなくて。



こんなにも好きなのに。


こんなにも愛しているのに。




いつかキミが離れていってしまうんじゃないかって、不安になるんだ。


「…か…おる…?」

瞼を擦りながら闇に浮かび上がる、愛しいキミ。


「起こしちゃったね…」



真っ白なシーツを纏い、ゆっくりとした足取りでボクの隣に立つキミ。



強い光を宿したキミの眸が真っ直ぐに前を見据える。

迷いの無い真っ直ぐで、潔癖な眸。
「こんなふうにさ、」

「え…?」



「こんなふうにさ、月なんて見上げるなんて久しぶりだ」


凛とした声。

煌々と月は光り、キミの全てを照らす。

綺麗で、眩しくて…。

キミはどこまで行くの?


お願いだから、置いていかないで。

お願いだから、これ以上彼を照らさないで。




「……かおる…」


「…え?」




それは一瞬の事だった。




不安に揺れた強い眸が近づき、

触れるだけの小さいものだったけれど。




キミからの口付け。


強く握られた腕。

擦り寄る体。


「亮?…どうしたの?」


「なんか……、薫が月に掠われそう、だったから…」


抱きついたまま呟くキミが愛しくて。






ねぇ、キミはどこまでボクを好きにさせるの?


嬉しいはずなのに、怖いんだ。


「亮…。怖いよ…」

「え…?」


今がこんなにも満たされていて。

こんなにも幸せだったことなんてなかったから。


「いつか、この幸せが…壊れてしまうんじゃないかって……」


そんな事ばかり考えてしまうんだ。




「なあ、」


キミはボクの頬を包む。


「…お前に俺はどう映ってるんだ?」


そっとその手を覆う。

キミのカタチ。温もり。

ボクを救ったその両手。


「綺麗で、眩しくて、ボクの全てだよ…」


その気持ちは変わらない。


「そんなんじゃ、ねえ」


迷いの無い声。


「俺は…、一ノ瀬薫が好きなただの17歳だよ」

きゅっ。と 抱き着いてくる。

鼓動が高鳴る。



「壊れるとか、幸せとか、俺が決めることじゃないだろ?」


ボクを見つめる、綺麗な眸。


「俺達がつくっていくんだろ…」


「亮…でも、ボクは…」


「お前いつだって俺中心に考えてるけど、こういうのって俺だけの問題じゃねぇんだ。お前も一緒に歩いて、考えて、二人でつくっていくもんだろ」


「ボクも…?」


「薫。俺だってお前の事好きなの、解ってる?」



キミはいつも正しくて、ボクはいつも後を追うばかり。

足手まといだと思っていた。


でも。


キミはボクを求めていてくれるんだね。


…こんなボクを……。



「亮…大好きだよ……愛してる…」

「俺も……好き…。だから…もうそんな事言うなよ」


込み上げる感情が抑えきれなくて、強く抱きしめるとキミも抱きしめ返してくれて。

泣きたくなるほど嬉しくて。

不安も、焦燥も消えていく。




ねぇ。



キミがボクを必要としてくれるから。


ボクはこの幸せを守ってみせるよ。

ずっと、ずっとキミの隣で。




ボクは、生きていく。














う〜ん、甘すぎですね。。。
ま、二人が幸せならそれでいいですが(笑)

薫は亮のことしか見えていないので本当の亮の気持ちとか、自分の事とか見えてなさそう。
「見えるはずなのに見えない」って感じですかね。亮は亮でそれが解っている分やきもきしちゃって両思いのはずなのに片思い…。
っていうのを書きたかったんですが違う方向で纏まってしまいました。
それも愛…(殴)