エンハセ。二人が上手く纏まるまでのお話。ハセヲ・亮視点
























T R U T H / O R I J I N / 0 











つまらない毎日。

あの頃、どこか満たされなくて焦っている自分が嫌いだった。


そんな時に出会った、唯一の存在。

志乃。


志乃は傍にいてくれた。

俺の孤独を解ってくれた。






志乃なら。






俺を救ってくれる。






勝手にそう思っていた。






あの日までは。















ー 去 来 ー






『志乃ぉ!!!』

グリーマ・レーヴ大聖堂での悲劇。

さらさらと消えていく志乃のPCは微笑んでいて、諭すように言われた。






『泣いちゃ駄目……オトコノコ、でしょ』






嫌だ。


一人にしないで。



もう、孤独は嫌だ…。






完全にロストした志乃は未帰還者になり、それまで俺の積み上げてきた小さな世界は終わった。






また一人にされた。









「酷いよ、志乃」




ずっと一緒にいてくれるって言ってたくせに。








裏切り者。










それでも、志乃を毎日見舞った。

行かないと決めても足は自然に志乃の入院している病院へと向かってしまう。



トライエッジの事を解決しない限り意識が戻る事がないと解っていても話しかけては反応を伺った。





「志乃…一人はつまらないよ」

眠ったままぴくりとも動かない志乃に焦れて泣き縋ったり、殴りつけた事もあった。
けれど志乃は決して目覚める事をしない。

それはまるで拒絶されているかのようで心が壊れそうになる。








今はこれ以上傷つきたくなくて、ただ傍にいるだけになってしまった。




けれど、離れるなんて事はできなかった。

どんなに罵っても、絶望しても俺には志乃しかいなかったから。










だから、志乃を救うためならなんだってする。






志乃だけが俺を救ってくれる。

志乃。





もう限界だよ。





助けて…。










『居場所』がないんだ。


















Game Over or To be Continud...?











短文過ぎですね。ゴメンナサイ。
ハセヲの独白だけで終わってしまった…。